《MUMEI》

「…き、捺来っ!起きなさいってばっ」

「……ん?」

私はしぶしぶ目を開けた。

私は、朝とても機嫌が悪い。

お母さんがそばにいると

なぜか逆に起きたくなくなる。

「今日、修学旅行でしょ、遅刻するわよー
もう、下降りるからね」


そう言ってお母さんは下に降りていった。

やっと下に行ってくれたよ。

って、今日修学旅行か。早く下降りなきゃ。

そう思って時計を見ると五時半だった。

修学旅行の日はいつもより

早く学校に着かなければならない。

私の住んでいるところは

家から学校までの距離が一番長いので

車で学校まで行く。


私は、あ〜〜ねむ。と思いながらも

重たい体を起こして

のろのろと階段を降りていった。

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