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《MUMEI》 私は、成海君と生徒指導室前の廊下で待っていた 「ねえ、君は彼氏いたりする…」 「いないよ…」 「付き合うなら僕か佐久間どっちがいい？」 「うーんと…」 私は困惑する、だって二人共、綺麗だし格好いいから、私の手には及ばないし、きっとこんなに汚れた私なんて相手にしないと思うから。 「うーん？二人ならどっちでもいいかな…」 「ふうーん…あ、佐久間来た！おーい」 成海君は、佐久間君に手を振る。 「よう、なるちゃん…この子も一緒なん？」 「うん…だってその方が…」 「ああ、ええなあ…」 二人はこそこそ話しだす。 「どうしたの？」 「なんも…」 「行こうよ…」 二人は急いで階段を下る。 一体何があったんだろう、私の頭には疑問しか残らなかった 前へ |次へ |
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