《MUMEI》 *.*準備*.*教室の窓から見える木々が鮮やかな 緑色になってきた。 あたしはこの季節が1番好き。 だからいつも窓の外を眺めてしまう。 5月に入って、そろそろ本格的に 修学旅行の事が決まってきた。 5月27日から5月30日までは、中学校生活最高の思い出が作れる修学旅行。 あたしと芽衣は同じ班になったけど 菜々花とは離れてしまった。 だけど1日目の夜の部屋割りは3人 一緒。 毎日部屋割りは違うんだ。 そして今は、学年レクの出し物の 班決めをしているところ。 「一緒になりたいねっ」 「ね〜♪菜々、2人と班違うから一緒がいい〜っ」 そんなことを話しているうちに班が 決まった。 あたしはBチーム。 芽衣と菜々花はCチーム。 今度はあたしが離れちゃった…。 だけど…。 太陽が、同じ班…だ。 嬉しい。 素直に嬉しい。 あたしは太陽と一緒の班になれなかったから嬉しかった。 だけど、なんだか心がモヤモヤする。 その原因はたぶん、あの人。 森下花。 花は顔はすごく可愛いんだけど、 男好きでかなりのぶりっ子。 そして…太陽を狙っているっぽい。 明らかに太陽の前ではかわいこぶってる。 そしてあたし達のグループは、 男子は女装、女子は男装してAKBを 踊ることになった。 男子は嫌そう。 だって女装だもん。 もちろん考案者は花。 花だけが張り切っていて、みんな やる気は…なさそう。 そんなこんなで明日から放課後に ダンスの練習をすることになった。 ダンスの練習は、正直めんどくさかったけど、太陽に会えるんだって 思ったら…やるっきゃないって思えた。 「じゃあ…始めよっか!」 花の声でみんな集まる。 「どうする?」 「適当にPVでも見ない?それでダンス見ればいいと思うし…」 とりあえずPVを見ることになった。 AKBのヘビーローテーションのPVは 男子が見るのはどうかと思うけど。 みんな楽しそうだからいっか。 男子はみんな…ニヤニヤしてる。 男子って…男子だな。 そんなことをしているうちにあっと いう間に時間になった。 今日ゎPV鑑賞だけで終わった。 明日からはちゃんと練習しないと。 今日は寝れないな。 ダンスを完璧に覚えて… 教えてあげたいな。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |