《MUMEI》 その時、頭上の空がピカッピカッと続けざまに光ると、幾筋もの光線が スサノオとナイアーラトテップ、両者の間を走り抜け、大地に突き刺さった。 光線はスサノオを捕らえていた触手を、一瞬のうちに切断していた。 「何ぃーーっ?!」予想外の救い主の登場に、天狗丸が思わず頭上を振り仰ぐ。 雨雲の向こうで、ぼんやりした白い輝きが見える。それは何かとてつも無く巨大な物体だ。 やがてそれが、雨雲を割りまばゆく輝く姿を見せると、 「何じゃありゃーー?!」 天狗丸とダキニは、驚愕した。 前へ |次へ |
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