《MUMEI》 *朝のホームルームが終わって 一限が始まるまでの五分、 三枝と斑溜と俺の三人で集まった。 斑溜「大野さんも、疲れちゃいますよね。可愛いのは、わかりますけど。」 斑溜も、大野麻美のファンだった。 しかし、『ひそかなファン』と言った感じで 騒ぎたてたりは、しなかった。 三枝「まあ、可愛いよな。俺は好みじゃないけど。よっしーは、どうよ?」 吉本「い、いや、俺は……」 三枝「そういえば、大野って好きな奴いないのかなあ」 斑溜「いたとしたら、このクラスの副会長の、笹島くんでしょうね。」 三枝「仲いいもんな」 吉本「……。」 俺の心の中の、何かが疼いた。 前へ |次へ |
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