|
《MUMEI》 あの頃に‥‥私たち幼なじみなんて、皆が思っているほど甘いものではない。何があっても一緒だなんてそんなのドラマみたいなもの、現実はそんな甘くない。 じゃなきゃ、三年もの間口もきかない、目も合わさないなんて、出来っこないよね。 そう、これが現実。 ああ、あの頃に戻れたら。 何がいけなかったのだろう。 私、何か頭にくる事した？ 忘れようとしても、そう簡単に忘れられないよ。 気づくのが遅かったんだ、 近すぎて？ いや違う‥‥ 私じゃダメだと思ったから、君は小さい頃から人気者だったから。 今は、ものすごく後悔してるよ。 伝えれば良かったこの気持ち。 でも伝えられなかった。怖かったんだ。 君があの頃とは違いすぎて 遠すぎて ああ、あの頃に戻れたら。 純粋だったあの頃に、バカやって楽しかったあの頃に、心から笑ったあの頃に、心から泣いたあの頃に 大好きだったあの頃に‥‥ 次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |