《MUMEI》
*
四限が終わって、昼休み。トイレから出て教室に戻る途中に、会議室がある。

その会議室から、声が聞こえた

大野と笹島の声だった……

耳を立てて聞いてみると
大野「笹島くん、私イヤだよ……朝から、あんなの……」


ヒックヒックと泣いていた。

笹島「何かあったら、俺に言って」


と大野の肩を抱き寄せる、笹島

俺の目に、何かがドワっと集中した。

2人は付き合ってるんだ……。

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