《MUMEI》 「それじゃ、」 そう言ってイケメンは紙コップ片手に去って行った……… 「…………………誰だアイツ」 「何でわかんねーんだよ!同じ2年で同じ階だろ?まぁ、俺も最初気付かなかったけど……」 「いたっけあんなイケメンさん」 「女だったら誰でも知ってるぞ!?アイツ学年一のイケメンだから」 「言ってて悲しくない?」 「全然ッ!全然だけど!」 少し涙目になりながら首を振る あはは面白ーい。 「そうなると青葉と灰親楓?はお似合いだね」 「……………え?」 「どう考えても釣り合いの取れる美男美女じゃん」 「………………そう、なの…………?」 「おう」 まるで尻尾の垂れた元気の無くす忠犬、 ちょっとイジりすぎたか。 「まぁ、だからと言って付き合うわけじゃないしさ。青葉は見る目あるし、あんな不純な男を相手にしないよ元気出せ佐野はアイツよりいい奴だって!顔は負けてるけどな」 「フォローしてんの?けなしてんの?」 「どっちも」 仕方ないよアレには勝てないって 私嘘苦手だしさ そのあと私達はファーストフード店を出てラーメン屋に直行した。 □■□ 次の日、 「先生、無理です」 「何がだ」 只今職員室、私はあの魔王…ゲホ、ゴホッ!荒木先生に抗議すべくやって来た。 「プリントの枚数ですよ!昨日必死でやって6枚ですよ!?このペースじゃ金曜までは間に合いませんって!せめて枚数減らすか期限を伸ばしてくれるかしないと……」 「枚数も期限も変えるつもりはねぇ。こうなった原因はお前がまねいたことなんだからなぁ」 「ぐっ…………で、でも」 「これ以上たらたら文句言うんならプリントの枚数増やすぞ」 足を組みながらあたしを見上げる ――――――うわ、コレ本気の目だッ なんとまぁ非情なことか、 だが逆らえない。もしそんなことしたら…………… 殺されるッ! 私は悔しくて手のひらを握りしめながら「クソォォォォォォ!!」と、叫んで職員室を出てった…………。 その後ろ姿を見ながらただただ呆れる荒木、 前へ |次へ |
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