《MUMEI》
翔子の
ホームルームも終わり、放課後
「ねえ、私の靴…知らない…」
「ごめん、知らない…」
「そう…」
私に話しかけてきた子は、どうやら靴がなくなり困っているそうだ
すると、その横に翔子が来た
「先生に聞いてみたら!」
「う…うん…」
靴を隠された女の子は、翔子に“犯人はお前だろう”のような視線を向け職員室に向かう
「さようなら…」
翔子は元気に手を振る
「いいの…」
「別にいいの気にしないで…」
翔子はさらっと受け流し、靴を履く
「ねえ、翔子ってば…」
翔子は早足で、校門を出た。

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