《MUMEI》

「ねえ、本当にいいの…」
私はもう一度校門まで来て、翔子に訪ねると、翔子は、私の頬を勢いよく叩き、舌打ちをする
「いいってんだろ!!クズが」
「え…」
体をぽんとおされ、水たまりだらけの所におちる。ドロドロのスニーカーで制服のタイを踏まれた。
「お前、いい加減にしろよ…」
「っ…」
「明日、覚えていやがれ」
唾を吐き、校門を出て行った。
「え…………」
「うわ、汚い…」
同じ教室のゆっこが笑いながら、睨みつける
「ほんとだー腐る〜」
その仲間たちも加わり、ペットボトルで水をかけられる
「いや…やめて」
「いいじゃん、あんたの汚い臭い体あらってんのに…」
「こっちだってやだよ…」
その子たちは、
ペットボトルを私の方に向かって投げ、走って校舎を出た。
「あーすっきりした…」
「あんな気持ち悪いやついなくなったし行こ…」
「うん…」
翔子たちは勢いよく走りだす。

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