《MUMEI》 嫌い、きらい、キライ翔子… 朝、学校 正直言って行きたくなかった、どうせまた昨日の放課後と同じ事になるのだから。 だが、予想は外れた。クラスのみんなは笑顔で お出迎え。 そして、翔子も 「おはよう…」 「…………」 笑顔で挨拶してくれた。でも黙り込んだ 「おはよう言ってんだけど…ねえ…」 平然とそのような態度ができる翔子にきれた。 「昨日、散々な目にあわせといておはよう…?頭狂ってんじゃん…」 「は…」 「それとこっちは関わりたくないから…」 その一言に翔子はかちんときた。 「ちっ…いちいち嫌われ者のねくらに挨拶してやってんのに何その態度…しかも生意気ねえーこんな汚い子がブランドなんて」 翔子は、私のスクールバックを窓に投げ落とした。 「なっ…」 私は、必死であらかう 「ねえ、いっそ飛び降りてみよっか…あはははははは」 「なっ…」 首を雑巾のかかった手すりに抑えられ。ひたすら泥に落ちた、鞄を眺めるしかなかった。 「あーあ汚ねーな汚ねーよ…」 松下グループたちは、周りに輪を作って 「キモイ、キモイ、腐る、腐る」 を連呼し、蹴りをいれたり、水をかけたりした 「ちょ…」 茂野さんの足を掴むと 「汚い…」 「ゆっこかわいそ〜」 前へ |次へ |
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