《MUMEI》 思い出寝過ごしそうになった侑が あわてるあまり芹奈のストラップを踏みつぶしてしまったのだ。 そして代わりに、きれいな蝶のストラップをくれた。 あれから少しずつ侑くんと話すようになって…… 足を痛めて体育を見学をしている時 なんでもない顔して話し相手になってくれた。 少し怖いおばさんにからまれて 泣くところを見られたくないと思った時 すっと背中をむけてくれた。 「寝過ごしたついで」と言って 家まで肩を貸して送ってくれた。 今だって、あの妊婦は侑のやさしい嘘に気づいていない。 いつも気づくか気づかないかの、彼のやさしさ。 でも私は、ちゃんと知ってる。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |