《MUMEI》 授業が終わり昼の購買部、玄関には大勢の生徒が駆け出していく 「いらっしゃーいおにぎり、お茶半額だよお~」 「俺!おにぎり」 「あたしお茶」 「俺さけ」 「あたし、ツナ!」 「わ…わたしは…」 靴に何か感触がする。 後ろをふる向くと 「ちっ…」 舌打ちをしてどこかに行ってしまった 「…うっヤバい…絡まれるかも、暴力ふるわれるかも、嫌われるかも…」 「おらあ!」 「よくもてめえの汚い足で踏んでくれたな!」 「ごめんなさいいい」 「ひいいいいいい〜」 また私の叫び声にみんなが反応する 「何…」 じろじろ見られる 購買なんて行くんじゃなかった、寝坊なんてしなければよかった。 前へ |次へ |
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