《MUMEI》 結局、未來と帰ることになったあたし。 何でかっていうと、家がなんと隣なの。だから、一緒に帰りたくなくても(時間をずらさない限り)帰りは一緒。 未來とは、保育園からの幼なじみ。こういうのを"腐れ縁"っていうのかなぁ。 考え事に浸ってる間に、あたしの足はもう玄関の目の前。 『じゃあね』と未來に別れを告げると、ドアノブに手をかける。が、開けるのを少し躊躇う。 ―こんなトコで立ち止まっててもどうにもなんないか。 あたしは一応『ただいま』と呟いた。靴を脱ぐと、即行向かうのは"あたしの部屋"。まだ、アイツは帰ってきてないみたいだ。 そして、ベッドに倒れ込む。 これが"日常" 前へ |次へ |
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