《MUMEI》
毒牙
海の上を走る高速道路を使って、アウトレットに行ったんだ

酒井さんのお気に入りの音楽を掛けながら
サンルーフを開けて

買い物してるとき、人混みではぐれそうになった、酒井さんの手を握ったんだ

ほら、はぐれちゃうよって
酒井さん、ちょっとドキッとしたみたいだった

恋人に、見えるかな?

お茶したとき、そう聞いたりしてみたんだ

…どうかな?、見えるかもね

笑顔で、そう答えた酒井さんは、少し悪い笑みにも見えたんだ

新生活に必要な買い物を終えた俺たちは
ドライブしながら帰ることにしたんだ

酒井さん、買ったねぇ…

えへ、お母さんがおこづかいくれたの

大学って私服でしょ…
…やっぱ、それなりにお洒落したいもん…

可愛く、そう言った酒井さんだったんだ

海が見える高台に車を停めて、話してたんだ

鈴木の話題は、全然出ないし、俺も、言わなかった…
…チャンスをうかがってたんだ

盗撮のスイッチはオンにしてある

…それ、ピアス?

髪の中で揺れる、酒井さんの耳を指差して、聞いたんだ

…うん、開けるの、ちょっと勇気いったんだけど…


俺は知ってたんだ
鈴木がピアスを反対したことを…

似合うね…

…そう?…

ちょっと高そうに見えるよ
安物だよ…

…でも、綺麗だよ…

酒井さんを見ながら、言ったんだ

酒井さんが、鈴木の話題を話したら、引くつもりだったんだけど…

ん?!……

酒井さんの唇を奪ったんだ
酒井さんの肩に、手を廻して

少し逃げた酒井さんだったけど…

逃がさない…

酒井さんの手が、抵抗した、ふりをしたけど…

俺、その手を握って、キスを続けたんだ

………ん…ぁ……

酒井さんの、唇を、舌で舐め…口の中へと進めたんだ
嫌なら口を強く閉じるさ…
…わずかに応えてた

…………一気に…攻める

あ…だ、ダメだよ…

ん、ダメ…


酒井さんのスカートの中へと手を進め、かなり強引に、酒井さんのソコを触ったんだ

…濡れて、くれてるんだね…

耳元で、そう、囁くと、耳まで真っ赤になる酒井さんがわかったんだ

ストッキングは太股までのやつだったから
下着の横から指を入れて

割れ目を撫でたんだ

ぬるぬるだった

酒井さんの身体が、小さく震えてた

クリを触りながら、中指を穴へ

んんっ!…

手を突っ張り、俺を押し退けようとした酒井さんだけど…
なら、なぜ、舌は答えてるの?…

…指だけ…お願い…

酒井さんに、そう、囁いたんだ…

酒井さんの抵抗は、無くなった…

下着の中に、完全に手を入れ
キスしながら、自由に、酒井さんのその場所をさわってたんだ

脚を開かせて…

嫌なら閉じろよ…

軽く閉じる酒井さんだけど、また、開かせたんだ

下着の上からも触った

ぬるぬるが、生地を通り越してた

酒井さんの吐息が荒い…

もう、胸を触っても、酒井さんは抵抗しなかったんだ

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