《MUMEI》
勝ち誇り方?
大学生活が始まり

暫く酒井さんと会えない生活になってたんだ

メールや電話は毎日してるけどね

浮気しないでね

必ず酒井さん、そう言うんだ

……恋人…

悪くないな…

そう思った

親父のDVDを見ない生活なんて、初めてだった

あの、もうひとつの部屋には全然行ってない、生活だったんだ

高校の同級生達と、集まろうってなって
イズミと一緒に行ったんだ
居酒屋…未成年ばかりで……俺、お酒初めてだょ…

…話題は、俺たちの事ばかりだった

やっばなぁ、そうなると思ってたよ
で、当然もうしてるんだろ?

お酒も入ってたからかな、やらしい手つきで、そう言った男子に

…鍵、持ってるんだ

俺の部屋の鍵を見せながら、そう答えたイズミ

上手いなぁ、直接表現しないで答えるなんて

…イズミは、いつも話題の中心に居たのかな

俺は、目立たない方だったから、戸惑うよ…

そんな中、中村さんの話題も出たんだ

離婚したらしいって

イズミの顔色が変わった、超不愉快な顔に

あ、あれ、酒井…そう言った話題ヘーキだったじゃんか…
前も、あったろ?鈴木の元カノと会ったりも

つまらない名前出さないでよ!…

感情的になったイズミ…

………バカね…
イズミは琢磨に本気なんだよ…
……わかってないね…だから、アンタ、女出来ないんだよ…

女子のひとりが言ったんだ
嫌なムードになって、男子がイズミに謝ってた

……嫉妬はあるよな…
実際鈴木に嫉妬もしてるよ…俺…
でもね、前向きに嫉妬することにしたんだ

…イズミは、大切な、俺の女だ

だから、過去だって、なんだって嫉妬しちゃうよ

それで普通だろ?

…格好なんかつけてられないよ…ガムシャラに好きなら、それで普通だから


そう言ったらイズミが俺の腕に甘えて来て

…ごめんね…場を、しらけさせちゃった

そう、言ったんだ

大丈夫だよ、今度は、誰の話を聞こうかなぁ…

最近、付き合いだした二人を見て、そう言ったんだ

……エッチしてないもん……簡単にあげないよ…

女子がそう言うと

マジかよ、よく、我慢してるなぁ?

その彼氏がからかわれてたんだ

してないわけ、ないよな…
そう、思ってイズミを見たら
イズミも同じ事を思ってる顔して俺を見てたんだ

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫