《MUMEI》

イズミの温もりを感じたまま
また、眠っちゃったんだ

痛みで目が覚めると、イズミが俺の指を、消毒してたんだ

血は止まってるけど…

そう言ったイズミの髪が濡れてた

シャワー借りたよ…服もね…

うん……

俺のスエットを来てるイズミ

部屋が綺麗になってた

血の痕もない…

お茶を飲んだんだ

温かいお茶を

そして、イズミが

話して……琢磨の悪魔を私に聞かせて

そう、言ったんだ

親父の事を話した
そしてチズカの事も

そして、手下にナンパさせた子をみんなで楽しんだことも話したんだ

………レイプって、興奮するの?

…その人を、奪った気になれる…
…大切にしてる親や、彼氏が居るのに、自分の欲望だけで、好き勝手にしてるっていう…自己満足

ただ、出すだけのセックスはつまらない

だから風俗とかに興味はないんだ…

一度行ったけど
綺麗なお姉さんだったけど……楽しくない

大好きな人と、想いを重ねるセックスは、とても好きだよ…

イズミが教えてくれたから、それも良く知ってる

だくど、凌辱する快感も、知ってるんだ

…だから、イズミを犯した奴らの興奮も、わかるよ…どんな気持ちでイズミを、犯したかね…

許さないけどね…

キッチリ、型にはめてやるつもりだよ
完全犯罪でね……

………それが、悪魔?

…かもしれない…わからない
ひとつだけわかってるのは、イズミを犯したからって、俺の気持ちは変わらないってこと…
イズミは、キモいって言うだろうけど………
…イズミが犯された…その事にも、性的興奮を覚えるんだ…

だけど、それとは別の感情が、奴等を潰せと俺に言ってるんだ

……だから、悪魔かな
上手く………話せなくて、ごめん…

…………イズミは、俺を見たまま

何かを考えてるみたいだったんだ

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