《MUMEI》
金髪
                  

「何してんだよ」


―…え…?


暗い道の中、低い声が響く。

電灯に照らされた金髪は涙で視界がぼやける私にもしっかり確認できた。


「別にいいだろぉ?僕達は今お取り込み中なんだよぉ」


ストーカーが私を離して金髪の人に言う。

すると一般車が私たちを横切る際にピカッとライトに照らされた。


「え……」


車のライトに照らされた金髪の人は

電車の彼と同じ顔だった。

                  

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫