《MUMEI》
佐伯君
電話が来た
ピアス野郎と、お漏らしデブが、イズミに絡んだとき、ケツを持つと言ったなんとか君からだった

何だって?佐伯君

佐伯って言うの?…

…うん、地元じゃちょっと有名な人

不良たちも、恐れてるみたいよ……

イズミ、知ってんの?

うん、佐伯君の妹が、同級生だから

……ピアス野郎とデブを捕まえたってさ…

!………で…

うん…来いって…

…行こう

………ヤバい奴なの?

…敵にしたらね…
地元のヤクザの事務所を潰したって話し、ホントみたいだし…

ふ〜ん……

イズミを連れ、佐伯って奴に言われた場所に行ったんだ

その場所はつぶれた町工場だった

イズミ

あ、優香

…ごめんね…ひどい目にあったって…

……うん…結構広まってるの?…噂…

………うん…

そう……地元には要られないな…

……………貴方が、琢磨君ね…、兄が待ってるの

優香って女子に、そう言われたんだけど…

…金髪さんだった…目も、青いよな…
日本語ペラペラだけど………外人さん……だよな…

やたら姿勢がいい…
モデル歩きとは、ちょっと違うけど…

………美人でしょ?優香…頭も良かったのに、進学しないで消えちゃったんだ………2年後ぐらいに、また、街で見掛けるようになったって聞いてる…
………じっくり見てたね…
へ?……

………スケベ

え、違うよ…金髪だったから…

………しばらくさせてあげない…自分で抜いてなさい…

………最近、イズミ、気性が荒いって言うか…

てか、日本人なの?

そう聞いた俺に

タブーよ…聞いちゃいけないの…

イズミが、そう言ったんだ……

案内された部屋に、金髪男が居た

………お前が琢磨か?

…あんたが、佐伯?

…ちょっとぅ、琢磨ぁ、目上よ…敬語使いなさいょ

耳元でイズミが言ったんだ

…迷惑かけたな…
ここまでバカだとは、思わなかったよ…

……ケツ持つなら、ゲシメもらわなきゃならねーな…
………とりあえず、そこに転がってる…

殺さなきゃ、何しても後始末しとくよ…好きにしな…
……だってさ、イズミ、どうする?

……あ、はい……あのぅ……お任せします…

はぁ?、なに言ってんのぅ…任せて痛い目見たのイズミだろ?……

ちょっとぅ、琢磨…お願いだから敬語使って

ざけんな…役たたずのケツ持ちに、何で敬語が必要なんだよ

琢磨ぁ……

その時だった

ビンゴー!
やっぱりな……

待ってたぜ、ほら、また5千円くれてやるからよ…
5人だから2万5千円だぜ……くうっ…たまんねぇなぁ、イズミって言うんだよなぁ…

前も、後ろも使える女にしちゃぁ、まぁ美形だ…

木刀を肩に背負った男が、そう言ったんだ

……木刀野郎が2人…
ガタイの良い男が2人…
まぁピンチだよね…でも、5人って…言ったよな………数も数えられねーバカなのか?…


……そこの金髪ねーちゃんは、いくらだい?
俺は、こっちだな…

その時、佐伯って奴が動いたんだ

スンゲー!、木刀野郎二人がぶっ飛んだ!

何かの武術だ

………気配を感じた
咄嗟にイズミを突き飛ばしたんだ

きゃぁ、もう、何すんの………琢磨ぁ!

ガキィーン………

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