《MUMEI》 登校中のキミいつも通りに電車に乗った。 いつもと何も変わらないはずなのに 生き生きとしてる私。 毎朝見てきたあの電車の彼と 登下校一緒に出来るんだもん 普通では居られないよ!! 『ドアが開きます。ご注意下さい』 あわゎ!!龍河が乗って来る…! ドキドキドキドキ… 「はよ」 「おぉお、おはよう!」 噛んじゃった…恥ずかしい!! ドカッ! 「………え?」 「…なに」 龍河はいつもの向かい側じゃなく 私の隣にダルそうに座った。 「となり…」 「嫌なら座んねぇけど」 「いっ、嫌じゃない!」 隣に座ってくれて嬉しかった。 私…幸せ者だ…。 最初は 見てるだけで何も出来なかったのに 今なんて 目を見て話も出来るし、彼の横に居れる。 ちょっと前までなら絶対そんな事出来なかった。 幸せに浸っていると トンッ… 「…?」 肩に違和感を感じて、龍河の方を見た。 「!!?」 んなっ!!!? 私に寄りかかって寝てる!! ドキドキドキドキ… 「―…」 息してるか心配になるほど静かすぎる寝息に この心臓の音が聞こえてしまってないかとまた心配になる。 今、他の人から見た私達って どう見えるのかな……? 通学中のただの学生? それとも…恋人同士…? それが現実になれば良いのに…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |