《MUMEI》
共通の敵
帰宅すると、イズミが居た
佐伯兄妹もだ…

…怪我は?…大丈夫なの?
えっ?…

……何で、イズミが知ってんだ?…

…お前に尾行を付けてたんだ…
そいつが、お前を撥ね飛ばした奴のアジトまで尾行してな…

佐伯が言った

……イズミに心配かけたくなかったのよね

優香が言った

ここは危険だ、行くぜ

佐伯の車で、佐伯の家に行く事になったんだ…
…俺が残るならイズミも残るって…言い張るから…

……尾行か…気付かなかったな
佐伯は、地元の暴走族みたいな奴らに、バイトさせたんだって

俺を尾行して、何かあったら直ぐ知らせろって

……佐伯の家で、ノートパソコンをネットに繋がさせてもらったんだ

トイレに仕掛けた隠しカメラの映像を見るためだ

珈琲を持って来てくれた優香が

兄さん!…見て!

そう、叫んだんだ

佐伯が来た

!……どこの映像だ!

佐伯が言った

…不法占拠してるスナック
そう、答えたんだ

…こんなトコに、いやがったのか!!

そう言った、佐伯の顔は、怒りに満ちてたんだ

佐伯と二人で、スナックに向かった

事情はわからない

スナックに飛び込んだ佐伯は

高木はどこだ!

そう、叫んでたんだ
それを聞いた、店の中の奴らは
佐伯に向かって来た

乱闘だ

げっ、俺んとこにも来やがった!

男たちは4人、
やるしかないよな

殴りあってたんだけど

佐伯の一撃で、床に倒れた……

佐伯、もう3人を倒してる……そして、俺の相手を、倒したんだ

カウンターの中のママに

高木はどこだ

佐伯がそう聞いたんだ

し、知らないよ…高木なんて…

……女でも、ようしゃしねーぜ、腕の骨、折らしてもらうぜ

…い、家だよ、私んとこに
うあぁ!………危ない!

床に倒れてた男が、ゆっくりと、佐伯を狙っおうとしてたんだ!

俺、咄嗟に、カウンターにあった酒のビンを投げ付けた!

ダーン!!

店内に、耳をつんざく音が響いた

佐伯が、その男を仕留めた………

……危なかったな…たすかったぜ…琢磨

………ふ、ふぅぅぅ…
拳銃なんて…ずるいょ…

俺、しゃがみこんじゃったんだ

まだ、緊張を解いちゃいけないのに…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫