|
《MUMEI》 車内泊狭いながらも、よく寝れた だけど、朝立ちがおさまらなかった… 隠すようにしてたんだけど、佐伯さん… …まったく隠さないんだ パンツのテント… 俺と佐伯さんは先に着替えて、コンビニで朝食を買って来た その間に、女子たちが着替えたんだ 急ぎ旅じゃないから、富士山に行く事にしたんだ 雲を見下ろしながら、車は走ってた 夏なのに、エアコンがいらないぐらい、風が気持ちよかった …でも、薄着のイズミや優香の…胸元や足に目がいっちゃう… 素朴な疑問… …優香、アソコの毛も、金髪なんだよな？… その日、富士山のパーキングに泊まる事にしたんだ お酒も冷えてる 移動する、家だね キャンピングカーって 佐伯さんの話を聞いてた 突然の襲撃で、優香を連れて逃げた佐伯さん 行き先が無かったんだって…… 日本の親戚たちは、養子縁組した、白人の、佐伯さんの両親を、よく思ってなかったみたいで… 街の仲間のところに、身を寄せてたんだって… …だからか…不良たちを、面倒見てたのは… そして、アメリカの身内の所へ、避難した… 親の会社が吸収合併された…… 両親も行方不明のまま 戻って来たのは、戦うためだ…… 言葉が出ないよ… ……話しちゃうよ イズミが言ったんだ 優香がうなづいた …優香、レイプされたの…佐伯さんが助けたの… 話し出したイズミに 俺から話す 佐伯さん、そう言って …奴らが来たとき、母も犯されたんだ 父も、俺も、優香も見てる前でね… ………人を殺したよ そいつを使って、俺が死んだ事にしたみたいだな… 警察には、適当に話した……この先、その罪を裁かれるかもしれないが… ………まぁ、証拠はないしね… ここまでぐちゃぐちゃじゃ、適当なトコで決着着けるんじゃないかな…警察も… …俺も、善人じゃないぜ 佐伯さんの言葉に 私もだよ 見てたよね？、ピアス君、あのおデブとやらしちゃったわよ… ……私のアソコ見せながらね… イズミが言ったんだ わたし、性欲ってわからないけど… …あんな奴らに、温情なんて持てないわ… ………それが悪なら悪でいい… 優香が言ったんだ ……イズミ、Ｓだよなぁ 俺の前じゃＭなのに… そう言うと …琢磨に奪われるの、快感よ…私の中でも、色んな事が変わったの… …価値観や、判断基準が変わったのかな… ……琢磨が言うの、わかる…欲望を満たすのに、最善を尽くす …犯罪なら、完全犯罪を目指す… …生き残った者が勝ち そう、イズミが言ったんだ …うん…でも、忘れないでね… 欲望を、食らい続けちゃダメなんだよ ……人って、魚や動物を殺して食べてるけど 欲望のままに食べてたら、太って身体壊すよね… ………食らうなら、美味しく、必要量だけ… そう、話した俺に ………お前、いくつだよ、ホント… たが………そうだな… ……うん……そうなんだな 佐伯さん、そう、言ったんだ 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |