《MUMEI》
温泉宿
イズミが入浴してた…

俺たちは、温泉宿に居たんだ

離れがある、ちょっと高級な温泉宿…

イズミは何度も入浴してた…

キスマークが消えないみたいだった

しんみりしないでよ
食べようよ
お刺身に、お肉、お酒もあるよ、ほら、食べようよ

イズミが明るく言ったんだ
佐伯さんは、何も話さない…

優香は、また、泣きそうな顔をしてる…

……楽しんでたね、イズミの身体を

突然、そう言ったんだ

……まぁね…でも、いまいちね…下手だったわ…

イズミが言った

…臭かったか?

そう聞いた俺に

吐きそうになったわ…

イズミが答えた

逝かなかったの?

そう聞いた俺に

聞いてたならわかるでしょ?…いじられたら、感じるよ…
……琢磨が隣にいるんだから…
わかるよね?…やられたのは悔しいけど…近くに琢磨が居たから耐えれたの…

……逝けないよ…あんな下手じゃ…
自分だけ……まぁレイプみたいなもんだから、当たり前だけどさ…
……それにしても、下手だったわ…
………琢磨に抱かれたいけど、今は嫌なの…わかってね…

イズミ、そう話したんだ

うん……

小さく答えた俺に

あんなんじゃ、琢磨も感じなかったでしょ?…

イズミが聞いたんだ

……だね…

……きっと、埋めてみせるから…
琢磨の悔しさ…埋めてみせるから…

……大丈夫…
悔しさなら、いつか消える…イズミが元気で明るければ、大丈夫…
…でも、今は……少し……
………食べようよ…
戦いは、まだ、終わってないわよ…

…うん…食わなきゃね…

ムリヤリ胃袋に詰め込んだ
そして、佐伯さんに言ったんだ

俺達が勝手にやったことだから
絶対謝ったりしないでよ

と…

佐伯さん、俺を真っ直ぐ見たまま、返事はしなかったんだ

酔わなきゃ寝れない

だから、酒をがぶ飲みしたんだ

そして、みんなより早く、イズミの膝枕で寝ちゃったんだ

うっすら記憶がある…

俺、嘔吐してた…

飲み過ぎたんだ…

いつ、布団に入ったのか、覚えてない…

喉が乾いて起きたんだ

隣でイズミが、スヤスヤ寝てた…

イズミの髪を撫でたんだ

この離れは、二階建てになってるんだ
上に寝室が2つ、下は食事したりくつろいだり出来る部屋

そして、内風呂と、露天風呂があるんだ…

冷蔵庫がある下の部屋に行こうとしたとき、声が聞こえたんだ

佐伯さんと、優香だ…

悪いな…優香…

ううん……へーきよ
男性って、そうなんでしょ?

…俺が狂ってるだけかもな…母が犯されてるのを見て、興奮しちまったからな…
………私が犯されてるとこも?

………立ってたろ…
奴らにあざけ笑われたっけな…

……これでいい?

出来たら、先っぽまで…

…こう?

あぁ…気持ちいいよ

……イズミの身体に、興奮したの?

……いい女だよ、イズミ…前は、そんなふうに思わなかったけどな…

…琢磨が綺麗にしたんだね…きっと…

間違いないな…
アイツは凄いよ、物事の奥まで理解してる
…なぁ…胸、触っていいか?

…いいよ…出そう?

ぁぁ……妹に、頼むことじゃねーよな…

…いいわよ、手でするぐらいなら

………見せろって言ったら、嫌か?

……身体見られるの、嫌…
そうだったな…

最近、してって言わなかったよね
適当に女遊びしてたの?

…奴らの女、犯してたよ

そう……

…出すよ…

うん…………温かいね…精子

…手が、汚れちまったな

ねばねばする…

洗ってこいよ

うん…

階段の上で、聞いちゃったんだ…

俺……勃起してた…

喉が乾いてたけど…
部屋に戻ったんだ…

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