《MUMEI》
新居
いらっしゃい、あがって

優香が出迎えてくれたんだ
手土産を渡し
新居にお邪魔した

うわぁ…凄い景色、見て琢磨

イズミがはしゃいでた

タワーマンションの、最上階なんだ

琢磨、飲むだろ?

佐伯さんが、言ったんだ

泊まっていってよね

優香が言った

うん、飲む

イズミが答えてたんだ

楽しく話ながら
夕食をごちそうになったんだけど…

…………ホントに見るの?
早く見せろって

親父の犯罪ムービーを、佐伯さんが見たがったんだ

………なんか…気が乗らないなぁ…

………ひどい…嫌がってるじゃない!
妊娠したらどうするのよ!
優香が言った

…物のように扱うから興奮するんだろうな…

佐伯さんが言ったんだ
……俺も、そう思う…

…この女の子が、許せないようななにかして、
その仕返しなら……わかるけど…

優香が言った…

……これ見て、何人もの男が自家発電してるわ…
……いまだに高値で売買されてるんだって…

イズミが言ったんだ

………この幼い子、娘なんでしょ?

優香の問いに

……母親は琢磨と違うよ……琢磨もしたって、この子と

イズミが言うと、優香が俺に…

……酷い

そう言ったんだ

酷くないよ、この子は琢磨に甘えたかったの…
…身体を提供するとかじゃなき、琢磨を満足させてあげたかったのよ…
……琢磨が遊びでも、そうじゃなくても…じゃなきゃ…逃げ出してるわ…

イズミはそう言ったけど……俺が性欲を、ぶつけてただけだよ…

一通りみて、優香は頭を抱えてた

男性の性欲って………なんなのかしら…

…そう、呟いてた

それからカードゲームをやったんだ

トランプじゃない…
…王様ゲームだった

えっ?、イズミやったことあるの?

……あるわよ…
………なによ、そんなに際どいことはしてないわよ……中にはいたけどね
好きでもない人と、キスしちゃったり…
……私は触らせてもないわよ…やらしいこと話したり………下着は見せたことあるかな…

イズミの言葉に、おもいっきり嫉妬した

……誰に見せたんだよ…

昔ばなしよ…
…嫉妬しちゃった?

…するよ……なんだよ、秘密にしてて…

秘密なら話さないわよ…

……イズミ、楽しかったの?

まぁね…男子はみんな私に釘付けだったからね…

そっかぁ…イズミが楽しかったなら、いいか…

そんな会話をしたときだった

普通は怒ったりしちまうぜ……過去でも…

佐伯さんが言ったんだ

そこが違うのよね
琢磨はね…だから、強く引かれれの…
……大切にされてないならわかるけど…
…私を大切に思ってるのに、真っ直ぐ嫉妬してくれるの……嬉しくて

イズミがそう言うと

ふ〜ん…じゃぁ逆はどうなの…

優香が言ったんだ

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