《MUMEI》
悪意には、悪意で
佐伯さん会社で
不正なお金の流れがあったらしいんだ…

…大株主の、俺にも、報告書が届いてた

……佐伯さんは、何も言って来なかったけど…

直感が、したんだ…
…高木、だと…

高木はいまだに逃走中…
警察も、捜査はしてるみたいだけど…

指名手配されて、逃げ延びてるのは、支援してる奴らが居るからだろうな…

…独自に、動いたんだ

戸籍上の親戚に、ヤクザ者がいる
そいつはぺーぺーのチンピラだけど……
上は、高木と繋がってた事を、あのスナックの事件で知ってるから…
やつは、まだ、服役中だけど…
…その家族を調べてみる事にしたんだ

…だいたい…俺と対立するなら、俺の所有物件から出てけばいいのに…

……まぁ、俺的には、都合いいよな…

おんぼろアパートの2階に、そのターゲットは住んでた
その下の部屋は、入居者が居ないんだ…2階のとなりの部屋も…

…低家賃のアパートだから、どちらかと言えば、社会的弱者が暮らす物件なんだ…

旦那がヤクザだと、周りを威圧してるのも、聞いてたけど…
…子供も居るし、追い出すのは…と、ためらいもあって…放置してたんだ…

ターゲットの部屋の一回に、集音機を、仕掛けた
天井から2階に向けてだ…
そして、外階段を上がるとこが映るように、隠しカメラを仕掛けた…

……それを、自宅でモニターしてたんだ…

イズミが面白がってた

人の秘密を盗み見するのって、ワクワクしちゃうね

って

呆れ顔した俺に

……私ねパンツ…盗撮してたくせに…

イズミが言ったんだ…

………ったく…

逃げようとした俺に

ねぇ……ひとりエッチした?…私ねパンツ見て…

イズミがまとわりついて来て、そう、聞くんだ

あんまりシツコイから

したよ!
絶対中出しキメてやるって思いながらね!

そう、言ったんだ

……高揚した顔を見せた、イズミが…

……お尻も…奪う気でいたんでしょ?…

そう、聞くから

………あたりまえだろ

そう、答えたんだ

ん………ドキドキしちゃう……そんなに…私を…欲しがってたのね…

やらしい顔して、言うから……

ん…ぁ………もぅ…琢磨ぁ……しょうがないわね…
………ん……ぁ……いいよ…しよう…

イズミを、押したおしちゃったんだ

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