《MUMEI》

何日かして、イズミが真顔で、俺に言ったんだ

琢磨……ヒットしたわよ、と…

盗聴した録音を、イズミが聞いてて、わかったんだ

その、録音を聞いてみた

や、止めなさい!

女の声

おばさん、いまさらなんだよ…何回もされてんだから暴れるなよ…おら、マンコ見せろって!

若い…男の声…

くうっ…使い困れてんなぁ…ばばあでも、できりゃぁいいや

違う、若い男の声だ…
…二人か?…

…キモいわ…早くすませなよね

若い女の声だった

お、おばさん、いくよ、ほら、出すよ…くぅっ…たまんねぇや…生は…

か、かわれよ…
へへっ…俺も中でいくからな……

若い男、二人に、女性が犯されてる…
…そして、それを見てる、若い女…

………タイムテーブルで確認するとね…
…たぶん、こいつらよ

イズミが、写真を出した

外階段を映した隠しカメラから、写真にしてプリントアウトしたようだった

………学生?

驚いた俺に

この制服…中学生ね…

イズミが言ったんだ

驚いたのは

佐伯、と言う言葉が出て来たことだった!

若い女が指示してるようだ……

たまに、ひそひそ話になる……聞こえたのは

佐伯……女子高生?
金になる……狙う…

…誰のことだ?

佐伯さんの親戚か?…

録音日は?

そう聞いた俺に

2日前よ……夜を中心に聞いてたから…

イズミが言ったんだ

俺、佐伯さんに電話したんだ
誰かが狙われてるかもしれないと、伝えたんだけど

!…どうして、知ってる?
佐伯さんの言葉だった………遅かったんだ…

………佐伯さんが来たんだ、優香も…

…ごめんなさい…私が、もっと早く…

イズミの言葉に

…イズミのせいじゃないよ……

優しく、佐伯さんは言ったんだけど…

………俺の、親戚が…佐伯さんに迷惑をかけた事に……変わりはない…

…琢磨も、そんな顔をするな……
…盗聴じゃ…警察には言えないな…
…琢磨が怪しんでくれなきゃ…犯人の手掛かりすら……なかったんだ
礼を言うよ

佐伯さん、そう、言ったけど…

……琢磨、イズミ…
親しくない、身内なら、私らも、貴方たちに、酷い迷惑をかけたわ…

…謝罪とか、いらないわよ…戦いましょう

優香が……言ったんだ

…俺は、その写真から、身元を調べる事にした

イズミは引き続き、盗聴を
……佐伯さんの親戚の女子が…入院したんだ…

暴漢に、襲われて…

もうすぐ、佐伯さんの会社で、臨時株主総会があるんだ…

今後の方針を決める、株主総会が…

首謀者は…高木…
…そう、思った…

なぜ、中学生を使って………
…とにかく、調べなきゃ、何も始まらないよな…

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