《MUMEI》

ミキ、お姉さんと二人暮らしなんだ…

俺、ミキを送って来たらしいんだ…
……覚えてないゃ…

すみません…ご迷惑かけて…

あら、いいのよ、足くずしなさい…

……はぃ……

送って来といて、倒れちゃったんだって…

…真冬に外で寝てたら凍死しちゃう…
…だからって、女性二人の家に…………最低…俺…
超、自己嫌悪…

琢磨が悪酔いしてたから、診てただけよ…
…そしたら寝ちゃっただけ
ミキが、お姉さんに言ってた…

男連れ込むならホテルに泊まりなさいよ

そんなんじゃない、イズミの彼氏だもん

イズミの彼氏なの?…
へ〜え……うん、わかるかな…

………私に手なんか出さないよ、琢磨は…

…………そうね…もっと、女の子らしくしないと、彼氏出来ないわよ

……うるさいなぁ

琢磨君、シャワー使って、着替え、買って来るわね、下着取り替えたいでしょ?
い、いえ、これいじょうご迷惑かけれませんから
帰ります…ほんと……すみません……

いいから、くつろいでて
ミキ、珈琲でも入れといて、コンビニ行ってくるから
そう、行って、お姉さん、コンビニに行っちゃったんだ…ミキと、ふたりきり…
……なんか…気まずいな…
…されてないよね?
わたし…

ミキが聞いたんだ

言葉が出なかった…記憶ないけど、服着てるし…………言い訳みたいなセリフしか、頭に出て来ない…

!……

うん…されてなさそうね…
横を向いて、スカートの中に手を入れたミキが…指で、確かめてた…

……約束だから、見せてあげる

ミキ、そう言って、スカートを捲ったんだ

白の、レースの、お洒落な下着だった……

レースの部分から、黒い毛が……透けて見えてた…

はい、おしまい…

スカートを戻した、ミキ……

頭の中が、桃色に染まった気がしたんだ…

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