《MUMEI》

 「あ〜、いたいた」
聞き覚えのある声
「やっぱここにいたぁ。一緒に帰ろっ♪」
だから、【♪】つけて喋るなって
『いいけどさぁ〜』
あたしは、帰りの準備を始める。って言っても、用具は置き勉してるからそんなにすることはない。
『今日、病院行くから・・・』
"アンタも行くでしょ"
とは言い切れなかった。未來が遮ったから。
「えっ?大丈夫?具合悪いの?」
なんか、カチンときた。
『アンタねぇ、忘れたの?今日は・・・』
「わ、分かってるよ。ジョーダンだってば」
顔が引きつっているのは気のせいだろうか。とても、冗談には聞こえなかったのだが。
 「んじゃぁ、行こ♪」

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