《MUMEI》

何かを考えてたイズミが

ミキ、男、ずっと居ないの?

そう、聞いたんだ

…うん…

何で?

…何でって……いい人、いないし…

…背中の傷?

…………うん…

みんな、気持ち悪がるの?
……そうね…

元カレも?そうだったの

………ずっと、言わなかったけどね…別れるとき、言われたわ

なんて?

……………

……私と、アイツに劣等感感じたってのは、聞いたから知ってるし
彼氏と別れても、私との縁を切らなかったこと、ホントに嬉しかったよ…
………私に、優越感があったこともはなしたよね?………話して…
なんて言われたの?
別れるときに…

…………抱いてやってたのに…って…

!……なに…それ…

……しょうがないよ…
誰だって…真っ白な女がいいのよ…

…………ミキ…何で琢磨に見せなかったの?

………何が聞きたいの?!見せたら…………
……普段、イズミみたいな綺麗な女を抱いてるんだよ!……見せたら…
…気持ち悪いって言われたら………

……バカね…ミキ、アンタ、どうしょうもない、バカね……私が何でムキになってるかわかる?

琢磨を取られるかもしれないから、ムキになって怒ってるのよ!……
……劣等感感じてるのは、自分が悪いんじゃない… …琢磨は……そんな傷、気にしないわ…バカにしないで!私の琢磨を
私の琢磨は、そんなクズ男じゃないわ!!

イズミ、怒鳴ってた…

そして、ミキの前に行き

アンタ、謝罪する気あるの?!

そう、聞いたんだ

………許して…もらえると、思ってない…

……じゃぁ、どうする気?…

……………初めは…イズミに黙ってれば…とか…
やれるんだから、琢磨も得なんだから…とか…思ったよ…………でも…
………琢磨、優しかったんだ…
………私の性欲だけ、満たしてくれて…
……琢磨に抱きついてて……罪悪感、あったけど…
偽りでも、夢心地だった………………隠せない…
イズミに話そう…
……私で欲望を満たさなかった琢磨に…少しでも、覚えてて欲しくて…下着をダウンのポケットに、入れたんだ…
…………ミキの言う通りにするから、琢磨と別れたりしないで欲しいの…
……男、用意してよ………輪姦、されるよ…

ミキ、そう、言ったんだ

……………そう、それが貴女の謝罪なのね…
琢磨、アンタはどうするの?私に謝罪する気、あるの?

イズミが聞いたんだ

……別れないよ
絶対…………

なら、私に従って!

ミキ、貴女もよ……いいわね

イズミ、そう言ったんだ

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