《MUMEI》
マナミさんの過去
イズミ、母のお葬式、来てくれたでしょ…

それから私がミキの保護者だったの…

ミキの体には、父の脊髄が入ってるの……

ミキは、自分のせいで、父が亡くなったって、責めてたけど…
…父の体は病で
……脊髄移植しても、影響が出るかもって…その時から言われてたから…

覚悟はしてたんだけどね…
姉妹で暮らしてたけど、私の収入じゃ…

……お金に困って
いけない事って、わかってたけど…
……誘われるままに、愛人したの…

好きでもない…お腹の出た、中年男に抱かれて…
お手当てもらって…

そのお金を貯めて、今のお店を出したのよ…
彼と二人でね…
……あの場所で、移動販売車で商売できるように働き掛けてくれたのも…愛人してた人よ…

…稼げれば、抱かれなくてすむ…
…彼を、裏切り続けなくてすむ…

順調だったわ………
黒字にも、なって来て……別れよう
もう、愛人なんて止めよう…

ある日ね…愛人に…ホテルに呼び出されたの………いつもみたく抱かれてね…

これが最後…
……そう、決めたの……
男性の、欲望を満たした後に話そう…
…その方が…感情的にならないかなって…

急に誰か来たの、
隣の部屋に、………彼が居たのよ…
その瞬間…中に…出されたわ…

そして脚を開かされ…………

汚い女………そう、彼に言われたわ…

彼は、自分が出した分の、お金を返せ………そう、言ったわ…

愛人が、立て替えてたわ……

………妊娠してた…

…………緩かったでしょ?…私の……

急に、マナミさんに聞かれたんだ…

言葉なんか…出ないよ…

…妊娠中絶した後…処置した腹を見せろと言われたわ……裸にされ…弄られた……乳首、黒くなったな……そう、言いながら、まだセックスはダメなのに…ムリヤリ…
緩いなって…呟いて、お尻に入れようとされたわ…

蹴り飛ばして逃げたの…

飽きたから…もい、要らない…
そう、メールが来たわ…

……もう、誰にも頼らない…初めから自分が間違ってた…
だから…こんな…
…風俗で働こう、そう思ったわ…どうせ、汚れた身体だしね…って……

そんなとき、彼が訪ねて来たの……

気持ちが揺らいだわ…

……この部屋で、やるだけやって…タバコ吸ってたわ……中に出したかっただけだよ…そう言ったのよ…

そして、3万円を、私に投げ付けたわ…

……私の…愛人だった人の会社に、就職したって…

………殺そうと思ったわ

そこにミキが帰って来たの
私…包丁持ってたわ…

ミキが、止めてくれなかったら……殺してたわ…

………マナミさん、そう、話したんだ

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