《MUMEI》
夏休み明け
長い夏休みが明けて

始業式の朝は気持ちのいい青空が広がった。

校門を抜けて昇降口にむかう途中で

まりえは彩と行き会った。

「まりえ、おはよー」

いつもオシャレな格好をして

耳にはピアスの穴を三つもあけている彩は

まりえの告白に導いた張本人だ。


「あ、彩ちゃん。おはよー」

「とうとう夏休みも終わっちゃったねー」

「ねー。あ、あの時はありがとね」

「いーって、うちらも楽しかったし」

駅で比呂に気持ちをうち明けたのは夏休みの直前のことで

「フラれちゃったー」

となるべく明るく彩たちに報告すると

みんなはまりえをカラオケにつれていってくれた。

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