《MUMEI》

次の日の朝、9時にお出かけ。と約束していたのだが、5時に起きてしまった。というか、緊張して早く起きてしまっただけ・・・。
姉が起きているかな?と思い、部屋を覗く。

「おーい、さーなーえーさ〜ん・・・?」
「ん〜?どしたぁ??」
「えっ!?」

起きていることに驚いて、叫んでしまった。

「なにぃ?ママ起きちゃう」
「何でこんな時間に起きてるの?」
「今日は、寝てないの。メークに気合入れないといけないでしょ?」
「張り切ってますね・・・。」
「はぁ?お姉様がメークするわけないでしょ?」
「え・・・」
「のぞにしたのよ。絶対、早く起きると思って。ほい。」

急に差し出された鏡。
何で自分が持っているのかぐらいは、私にだってわかる。
おそるおそる
じーーーーっくり自分の顔を鏡で覗く。

「かわいーーーー」

自分の事を、かわいいと言ってしまった!!

「でしょー?お姉様のおかげだからね!」
「ありがとう。」
「うん♪後でまたちゃんとしてあげるから、今は寝といて。買い物中に眠くなっちゃうわよ〜〜」
「うん、おやすみ。」

私は、安心して眠りについた。



......................夢を見た。

高校デビューが、うまくいって、ステキな友達、ステキな彼と一緒に居る所・・・❤
また、どうせ失敗するかもだけど、やってみたい。という気持ちで言い出した。
成功して・・・・・・。
お願いします、神様・・・・・・。
ステキな、人生をわたしにくださー・・・・・


ここで私の夢は終わった。


姉の8時ですよー。に起こされて。

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