貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い

《MUMEI》
好きな人は年下
夏のはじめ

舞桜中学に通う2年生の深田由利は吹奏楽部に所属している。
もうすぐ夏休み。夏休みになるとコンクールだのコンサートだの色々と大変だ。そのため休みはほとんど無い。部活に行くのも面倒になる。
「よし、部活行くかぁ〜」
皆が面倒臭いとほざく中由利は行く気満々。
…なぜなら部活には由利の好きな人がいるから。

「相場いるかな〜」
心の中で思いながら部室を覗く。いた。
「あっこんにちは!」
「…こんにちは」
実は由利は好きな人だと緊張して話せなくなるタチであり、相手は1年であるがまともに話した事がない。
しかも彼には…
「将樹♪」
…彼女付き。安藤亞季チャン。あ−あ。叶うワケないよ。亞季チャン可愛いし、そもそもアタシ年上だし。まともに話せないし。
由利は街を歩いても誰もが振り返り見るくらい綺麗な顔立ちをしているのだが、何故か彼氏が出来ないのはおそらくそのせいだろう。
「何でミンナ普通にはなせんだよ〜」
ありえないよ、皆。好きな人と普通に話せるなんて。アタシがおかしいのかな。とにかくソレ直さなきゃ!
…じゃなきゃ彼氏なんか出来ない。

…とりあえず話せるようになる事だな。
ひそかに努力する由利だった。

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