《MUMEI》

「俺は少し楽になった…………シノは?」

「私もだよ。」

まるで情事の後の睦言だ。


「握手しよう。もう、縛るのは止めだ。」

アレックスはがっちりと私の手を握りしめた。
俳優というものは全て作られている。
私はそれを忘れていた。

扉が閉まる直前、アレックスの自室から物音がする。

彼の言葉を信じて、エリックの無事を願うばかりだった。

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