《MUMEI》

血の跡が残る、車のシート…

流れ作業で大学に行ってた…

佐久間も、その取り巻きも、大学で、顔を見ることはなかった…

俺の顔を、周りの奴らがジロジロ見てた…

まだ、腫れが酷いからかな…

帰宅すると、ガレージの前に、ミキが居たんだ…

…メール…返事もくれないの?…

……そう、言ったミキ…

俺はガレージの前の敷地にに…車を停めたんだ…

………しまわないの…車…
開けるのめんどくさいから…

ボタンひとつでしょ?

…………答えなかった

ミキが付いてきた…

…すさんでるなぁ…片付け…………壊れてるよ…携帯電話…

………壁に投げたの?…壁も、凹んでるよ…

…………返事ぐらいしてよ…

……琢磨ぁ…

俺、ミキをソファーに押し倒したんだ…

…孕ませていい?

………べつに…いいけど………産めないよ…
…イズミに悪いから…

ちっ…

………ミキから離れた…

…やらないの?

……………また、黙る…

琢磨、車出してよ

…………どこ行くんだよ…
いいから出して!

…ミキに言われ、また、車に戻ったんだ

…佐久間ともめたんだってね…

………取り巻き君が店に来たよ…
……もう、二度と関わらないからって、伝えてくれって……

…高木組の残党が、バックに居たみたいだね…

………イズミが着いてないと、こんなバカやるんだ…
…………見失ってんじゃないの?…自分を…

…………そこ、右に曲がって…

………どこ行くんだよ…

いいから黙って走らせて…

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