《MUMEI》

イズミとアサミが話してた…
席を立とうとしたんだけど……
居てくれって…イズミが言ったんだ…

……似てるの…
昔の私にね……見栄えだけの、男選び…

…何も産まれないよ、そこからは…
…身体からの付き合いを、否定はしないけど…
…お互い思いやりがなくっちゃ……アサミにも、ないでしょ?…思いやり…

…………そうかも…しんないなぁ…
でも、楽よ…その方が…

…まぁね…だけど、次から次になっちゃうよ…

…………なってるなぁ………15人目の彼氏だったしね…

最初のセックスが一番いいの?

うん…お互い身体を知らないときが…一番いいかな…
…変わるよ、それ…
愛されて、熟知されると、違う快感があるから…

……そうなの?

うん…この人の、DNAが欲しいって思うと
中に出された瞬間に、震えるほど…気持ちいいわよ…
…イズミ…否認しないの?
琢磨とは、スキン、つかったことないな…

…よく、妊娠しないわね……外に?

…まぁ…色々…

…そっか…本人居たら、話ずらいわよね

…そんなことないけど…
今は…仲直りしてないから…

…どうしたら、出来るの?
………アサミが、私の大切な友達って、理解できたらかな…

そう、話したイズミに

…イズミの事は…好きだけど……私、この人…ちょっと苦手…

アサミが俺を見て、そう言ったんだ…

…その日の夜

イズミ、アサミを泊めるって、言い出したんだ…

…流石に付き合いきれなくて…俺は、先に寝たんだけど……

イズミ達、朝まで飲んでたみたいだったんだ

………リビングで寝てるイズミに毛布をかけたんだ

そして、アサミにも…

………俺、大学に行ったんだ
帰ると二人は居なくて

メイプルハウスに行ってきます

そう、置き手紙がされてたんだ…

俺の電話は、壊れたままだったから…

………その日の夜…イズミは帰って来なかった…

……もう、帰って来ないかも…

何となく、そう思ったりも、したんだ…

……凄く、寂しくて、悲しい……

…だけど………どうしても、イズミを許せなかったから………

………何でかな…

それでもいいかなって…思ったんだ…

…涙が溢れて来た…

………胸が苦しくなる…

………だけど…

…………

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