《MUMEI》 始動〜???&??? ある森のある小屋にて〜 「アイリアス!いつまで寝てんだ!起きろ!」 アイリアスと呼ばれた少女は寝起きの頭に響いた大きな怒号で目覚めた。 「ふぇ?なーに?」彼女は寝ぼけた声で、怒号の主に尋ねる。 「ほら、遅刻するよ!?」怒号の主、アイリアスの母ハーミットは寝ぼける娘に叫ぶ。 「えー??いまなんじぃ??」アイリアスはまだ寝ぼけている。 「自分で時計を見ろバカ娘」ハーミットはいまだ寝ぼけ眼の娘に冷たく返す。 「へ?うーんと・・・」アイリアスはのそのそ動いて友達からもらった腕時計兼目覚まし時計の文字盤を読む。 「は、はちじ・・・じゅうご・・・8時15分!?」 「わかったらさっさと起きて働いてこいバカ娘ー」ハーミットは友人を茶化すような言い方で言う。 「仕事!!なんでもっと早く起こさないの!!?」すっかりアイリアスは目が覚めてしまった。 ハーミットは無言だ。 どうせ知ってて起こさなかったな。アイリアスはそう思った。 ハーミットは母とはいえまだ若い。 彼女とアイリアスの関係は親子というより、”姉妹”に見えるとよく言われる。 そのため、ほんとの姉妹のように茶化すようにハーミットはアイリアスと会話する。 他人から”姉妹”と言われる理由の1つである。 「遅れる!遅刻する!!!」彼女の彼女のいつもの起床時間は7時だ。 それからいつもゆとりをもって支度していたため、今日ほど時間が無いのは焦ってしまう。 前へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |