《MUMEI》
4人でひとつ
イズミを連れ、雅人さん家を訪ねたんだ

色々と、心配かけちゃったし…報告とお礼を兼ねて

すっごく、心配したんだからね!

琢磨…イジケルのはわかるけど、イズミが大切なら、どんなときでも手を離しちゃダメよ!

イズミもよ…二度と、軽はずみな行動はしないで!

優香が強く、言ったんだ

…はぃ…

俺たち、少しうつむきがちに、返事をしてた…

……琢磨ね……嫉妬に変えてくれたよ…
……下着……下げられやがって…とか…指2本で、中まで味わられて…とか…
言葉で責められながら…でも、優しく愛してくれるんだ…

イズミがそう話すと

ノロケなんか聞いてないわよ!

優香…怒ってた…

…もう、いいじゃんか…優香…

雅人さんが言ったんだ

良くない!
…私が寝てる間に…勝手に部屋からでて……
イズミ、貴方は私の女でもあるのよ
……プレーだけでレズッてるわけじゃないからね!…
優香、そう、イズミに言ったんだ

イズミ…優香の顔を見て……少し泣きそうな顔になってた…

危険なのは、イズミも承知してたんだよ…
…優香まで、薬盛られたりしてたら…雅人さんに合わす顔がないよ…

そう言った俺に

私なら、男の部屋で出された物なんか、口にしないわ…
一気飲みしたからって、約束守るとは、思えないしね…

そう言った優香

……私だって、思ってなかったわ…
アイツとの約束とかなんかじゃない…
アサミを試しただけ……、ホントは、帰りたいのかなって…
…アサミ、一気飲みする私を見てたもん……
私が本気見せなきゃ……頑固だから…アサミ…

イズミが、そう話したんだ
イズミ、部屋の鍵、持ってかなかったよね?…
オートロックなのに…
…私に被害が及ばないようにって考えたのよね……
部屋のチャイムで起きたわ…
イズミの姿を見て…すぐわかった…
お酒の匂いがして…服はめちゃくちゃ…
胸、出たままだったのよ……
ナンパして来たアイツらだ…
…断っても、ずっとしつこかったし…
私達を、やらしい目で追ってたもんね…
…危ない日だったでしょ?…イズミ…
最悪を、考えちゃったわ………私だって気が狂いそうだったのよ……
…琢磨…怒るのわかるよ……兄さんだって……ホントは怒りたかったんだよ…

優香が、そう話すと

…俺が怒っちまったら、琢磨、暴走しちまうだろ…

雅人さんが言ったんだ

…暴走…したじゃん…琢磨…

俺を横目で見ながら、イズミが言ったんだ

佐久間の件は、八つ当たり的なものもあったんだろうけど……
……最悪の事態になってたら…あんなもんじゃ済まねーよ…
…琢磨は、イズミに悪さした奴らを、殺しかねない…
雅人さん…俺を見ずに、真顔でそう、言ったんだ

私も、それは、頭によぎったわ…
…琢磨に連絡しなきゃ……でも………だから…
嘘ついたの…琢磨に…
……イズミ…琢磨の人生も、変えちゃうんだよ…
…琢磨が突っ走ったら、イズミしか止めれる人、居ないんだからね…
…アサミさんを、嫌いじゃないけど…
………私には………琢磨だって、
そこまで大事な人じゃないよ…アサミさんは…

優香、そう話してた…

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