貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い《MUMEI》強い嫉妬
亞季チャン、どうしよう…。
アタシはフルートを担当している。実は亞季チャンもフルート。
同じパートだし…悪くは思いたくないけど…
なんでアタシじゃなくて亞季チャンなのって思ってしまう。アタシの方が絶対美人だし、スタイルいいし……ううん本当はわかってる、やっぱり性格だって。
「由利なにボケっとしてんだょっ」
加藤浅香。この子も同じフルートを担当している。
「な〜に?相場とか?」
皆にはアタシが相場の事を好きなのは言っていない。実は1年も2年もほとんどが相場の事を好きだと思う。 それほど相場はカッコイイと評判。
だから皆は由利もきっと相場の事が好き、と勝手に思い込んでいる。まぁアタリなんだけどね…。
「んなワケないじゃん!」
一応反抗してみてはいるが誰も信用しない。
「由利、嘘つかなくていいからね〜♪でも相手は彼女もちだょ?頑張れ♪」
…まるっきしバレてんじゃんよ〜!
…とはいうものの、どうするか。だって好きなんだもん、どうしても自分の物にしたい…そんな欲望が強くなるばかりだった。
亞季から相場を奪ってやりたい、とてもその欲望を抑えられる状況じゃなかった。
それはアタシが亞季に対する態度で見えてきた。
「こんな簡単なとこも出来ないとかマジありえないんだけど」
アタシは譜面を睨みながら言う。
「すみません…。」
本当はアタシより出来てる。でもそれを認めたくないのと相場の事でどんどんキツクなるアタシ。
「普段何やってんの?最近カレシ出来たからって調子のってんの?マジやることはちゃんとやってくれないと困る」
亞季はすでに泣きそうになっている。
アタシ最悪だ。当たったって亞季は悪くないのに…そう思いながらも誤る事すら出来なかった…。
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