《MUMEI》
一部記憶喪失
「やったな二郎、彼女出来た!」
はあ?馬鹿七生何言ってやがる!


「二郎は?惚れた?
私のことどう思う?」

ちょっと、ちょっと待って。全く把握出来ないんですけど!


「ええと……」

「二郎、かえでのことガキの頃から意識してたじゃん。」
そうだっけ?


「私のこと嫌い?」
かえでの顔が曇る。


「いや、昔はともかく今のかえでは本当に魅力的になったと思うよ?
でも急な話で整理が。」

まさかかえでが俺に告白してくるとは……片思いばかりだったから、こういう耐性がついていない。

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