《MUMEI》 生きる価値「ここであってんのか?」 俺、朝野一花は 家が超が付くほど貧乏。 だから俺が養ってやんねぇとって思ってたら メイドのバイト募集用紙見つけて 面接してもらう為に このよくわからん豪邸らしきモンの前に居るわけ。 あ、ちゃんと女だから。 俺って言うのは癖だからスルーして。 なんだこの家…。 庭の真ん中にはデケェ噴水が4つもあって サイドに玄関までのタイルと階段がつらなってやがる。 こりゃ家じゃなくて 本物の豪邸だな。 「こんな無駄にデケェ家買う金あんなら世の中の貧乏人に配ってやれっつーんだよ。」 一人言を言うと 「んな勿体ねぇ事すっかよ」 「は!?」 いきなり後ろから声が聞こえて振り向くと。 同じ学校の海王寺なんとかって奴が ダルそうに立っていた。 なんでコイツがこんな所に… 「つーか、何おまえ。 勝手に人ん家入りやがってよ。 不法侵入?訴えるよ?」 なんだコイツ…訴えるだと? 「あ゙ぁ!?バイト募集用紙見て来たんじゃ!このインテリメガネ野郎が!」 「…あぁ、見たからに貧乏そうだな。お前も哀れだな?無能な親の貧乏なお家に生まれて」 ドスッ!!!! 「ッ!?」 腹部を思いっきり殴ったはずなのに あまりヒットしなかった。 「…テメェ生きる価値ねぇよ!親がどんな苦労して働いてるかも知らねぇボンボンが…上からモノ言ってんじゃねーよ!!このクズが!!」 言い残して豪邸を出た。 あーあぁ、やらかしたー。 今日バイト面接日だったのによ。 けどアイツがいる家で働くとか 胸糞悪ィからやーめた。 隣のクラスの海王寺巧斗… 金持ちで有名だが ここまでのクズだったとは知らなかったな。 でも…腹筋の割れ具合が… 半端じゃない…!! 今までケンカしまくったけど あんなにヒットしなかったのは 初めてだった。 アイツ…気に入らねぇー!! イライラしながら家に帰った。 前へ |次へ |
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