《MUMEI》
命令
                

次の日。

いつもの様に遅刻して学校に行くと


「 オイ 」


な…なんでコイツが…

ここにいんだよ!!?


「 …な…テ… 」


『なんでテメェがいんだよ?』

って聞こうとしたが驚きでまともに話せない。


コイツは俺を知らないハズ…

なのに何故!!

コイツはここに居る!?


「昨日は説教をどーも。」


「…んな…なんの…事ですかぁ?」


しらばっくれてみるが


「今更しらばっくれるんだ?
隣のクラスの朝野一花さん?」


な…なんでわかったんだ!?

昨日は面接だからと思って

ウィッグ着けてったから

わかんねぇハズなのに…


「誤魔化せるわけねぇだろ。面接来るつもりだったなら名前くらい聞かれるだろ?」


うっ…確かに名前聞かれた…!

それだけでわかるもんなのか!?


「俺の事ナメねぇ事だな?」


ボンボンの息子だからなんでも
出来るってか。


「…で?仕返しにでも来たか?」


こーゆう奴はすぐ権力使って

やり返さねぇと気がすまねぇ

タイプだしな。



「 俺専用のメイドになれ 」




は?

一旦フリーズしたわ…

呆れた。

空耳まで聞こえる様になったかこの耳は。

耳鼻科耳鼻科〜っと。



「無視すんじゃねぇ。
今日からウチに住み込みで働け。」



…空耳ぢゃねぇえ!!


「テメェ専用とか嫌に決まってんだろこの糞メガネが!!」


「お前に拒否権はねぇ。
来なかったら覚えとけよ?じゃ。」


な…

なんじゃアイツ―――!!?

俺様?

ドS?

キモいんじゃボケェえ!!!

                

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