《MUMEI》

特にこれといった仕事があるわけではない。
なんてったって、今生きている人間達は悩む、という行為を知らない。

なぜその人間達のお仲間である俺がそんなことを知ってるかと言うと、昔の文献をありとあらゆる所から取り寄せたからだ。

昔の人間達は、今の人間から見ると滅茶苦茶不便な生活を送っている。
だが、退屈することは余り無さそうだった。
俺は過去が羨ましい。
退屈は嫌いだ。
過去に行けるのなら行きたい。

それが俺の唯一の願い。

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