《MUMEI》

それから私は直希に言われた通り毎日いろんな髪型で登校した

そして今日は、頭の上でお団子にして学校に来た

いつものように朝、勉強をしていると…
「マネしないでよね…」

「えっ…」
いま、クラスメイトのるかちゃんが私に何か言ったような…?

あたし何もマネしてないのに…

まぁいいや…
気にしない、気にしない

―次の日は…―

ポニーテールっ!

「よっ!せいか!今日はたかみな風っ!かわいーじゃん☆」

「ありがとっ」
たかみなって誰…?←テレビ見てないから、わかんない……???

教室に行くとなんだか緊張した
だって、今日はクラスメイトの美香ちゃんに可愛いヘアアレがないか聞いてみようと思ってるのっ!
女子としゃべるなんてめったにないし…

私は自分の席に鞄を置いて…

「みっ、美香ちゃんっ!」

「なに?」

「あっ、あのヘアアレ教えてくれないかな?お願い」

「はぁ?それより、勉強した方がいいんじゃない?
 勉強なくなったら、あんたなんも残んないじゃんっ」

えっ…
そんな…
 

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