《MUMEI》

「じゃあ、今日一日私と付き合って答え出してくれる?」
突飛な話だ。


「ね?」
俺の手を固く握りしめた。


「…………うん……」
この断れない自分の性格なんとかしたい。


「俺、邪魔か」
帰ろうとする七生の袖を引っ張って引き止めた。


『傍にいろ、大体七生が変な事言うから…………』
小声で訴える。


「なにしてるのー」
待ち切れない様子でかえでは遠くで呼んでいる。


「ああ、今行くから」
七生をそのまま引きずって向かった。








かえでと俺と七生の奇妙なパーティが出来上がる。

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