《MUMEI》

優香…イズミをお願いね

琢磨…ホントなの?…イズミと会話したの?

うん……

……夢じゃないの?…
イズミの側にいてあげてよ!……イズミ…戻ってこれなくなっちゃぅ…
………イズミは…私が触れても……暴れるんだょ…

…きっと、もう、大丈夫だよ……守るモノは身体じゃない…
…イズミは理解したんだ……だから…話せたんだ…

琢磨!、貴方まで気がふれたの?!
イズミの心はこわれちゃってるのよ!

だから、その心の破片を集めて来るんだ…
…イズミは…俺が大好きなんだ…
……その俺が、負けたままじゃ、イズミ…泣いちゃうもん

…琢磨………

寝ている、イズミの前で話してた…

…昨日ね、イズミを抱いたんだ…
…何も変わらない、イズミはやっぱり素敵な女性だったよ…
…イズミ…優香の言うこと、良く聞いて、早く元気になってね…
……行ってきます…

そっと、イズミに口付けしたんだ

………優香…たのんだよ…
優香を見て、そう言った

優香……悲しい顔をして、うなづいてた…

病室をでて、院長室に行くと、雅人さんが来てたんだ
……先生…専門じゃないのは承知しつますが…
…イズミを…お願いします
そう、佐伯まち子に言って、頭を深々と下げたんだ

…7億も、寄付頂いたら…断れないわね…

院長の、佐伯まち子が、そう言ったんだ

…琢磨…警察も動いてる……気を付けろよ…

雅人さんが言ったんだ

…うん…
雅人さん、資料ありがとう…全部、頭に入れたよ

雅人さんから渡された資料を返し、そう言ったんだ

…これ、全部を、もう記憶したの?…

まち子が、驚いてた

…琢磨はな、並外れた記憶力と、洞察力があるんだ……反射神経も、身体能力も、桁外れに長けてる…
…雄大は、大きな間違いをしたんだ…
……琢磨を敵に回した…
奴の未来は、もう…無い

雅人さん、まち子に、そう話したんだ

………警察に…任せたら?
まち子が言った

…警察は、犯人逮捕が仕事…俺は、イズミの心の欠片を集めるんだ…

そう、まち子を見て、言ったんだ

…琢磨を止められなかったってな?…
…悪魔でも、見たかい…まち子

琢磨さんの問いに

…………止めたら…
殺される………そう…感じたわ…

…有段者だろ?、まち子…
歳上を、呼び捨てなの、雅人

佐伯一族の長は、俺だ…
…これは、琢磨の戦いじゃない…琢磨を…巻き込んじまったのは、この俺だ…
…佐伯は、琢磨に大きな借りがある…
…生き死にを、琢磨と共に………

俺を見て、雅人さんが言ったんだ

…雅人さん…俺は死なないよ…
4人でひとつ…
…俺が死ねば、優香も死んじゃう…
………行ってきます…

…勝てよ…

…うん…………イズミの心を…必ず取り戻す

雅人さんに、そう話し、
院長室を出たんだ

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