《MUMEI》
イメージ崩壊
   〜翔視点〜


俺は、優斗と別れ

自分の家に向かっていた。

優斗が好きな子かぁ・・・

誰なんだろ?

まぁでもまた話してくれるって言ってたし

それまで待つか♪

っと考えていると・・・


   "ドンッ"


誰かが俺にぶつかってきた。

その女の子は

「ごめんなさい・・・。」っと言って

また走りだそうとした。

泣いているようだ。

走りだそうとする女の子の腕を掴み

「ちょい待ち!」っと俺は言った。

女の子が、ふと顔を上げ

こっちを見上げた。

やっぱりだ!

「・・・中川くん!!」

女の子は、少し驚いた様子で

俺の名前を呼んだ。


「よっ♪折田!

どうしたんだ??」っと俺は言った。

俺にぶつかってきた女の子は折田だった。

折田は無理に笑顔を作り言った。

「え〜何でもないよ☆」

俺は「なに純一(彼氏)と何かあったわけ?」っと尋ねた。

折田は、痛いところを突かれたようで

ハラハラと涙をこぼし始めた。

俺は、焦りながらも

「どぉしたんだよ??

何かあったなら

話聞くよ?」っと言った。

正直、折田は

少しチャラチャラしてるから

男のことで

こんな風に泣くとは思ってもみなかった・・・

折田は、泣きながらも

頷いた。

俺たちは、あまり客の居ない喫茶店に入った。

そして奥の席に

腰掛けた。

俺は「そんで・・・

どしたの??」っと尋ねた。

すると折田は

下向き加減で話始めた。

「純一がね・・・



香奈のこと可愛いって言うんだよ!!

香奈は、そりゃ可愛いよ!?

でも、彼女の前で

そんなこと言うなんて酷くない??

香奈は、私にとって凄く大切だけど・・・

でも大切だから

許せないってゆうか!

私、香奈には、かなわないもん!!」

すごいマシンガントークだった・・・。

ってゆうか・・・

それだけかよっ!?

・・・俺の中の折田のイメージ

一気に変わったわ・・・。

「うん・・・。酷いな。」少し棒読み気味に返す。

「でしょ!?」っと折田。

その時折田の携帯が鳴った。

折田は「ごめんね。」っと言って

携帯を開き

メールを見始めた。

「えっ!」っと

驚きの声を漏らす折田。

「ちょっと電話してきていい?」っと言って

折田は席を立った。




10分程して

折田が帰ってきた。

「ごめんね。」

「いや、別にいいよ。」っと俺は返した。

そして、誰からだったの?

っと俺が聞こうとした瞬間に

折田のマシンガントークが始まった・・・。

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