《MUMEI》
妹の想い
                  
「きゃーっ!陸斗カッコイー!!」

「陸斗先輩ー!!」


バスケットゴールにシュートを決めたと共に女子からの歓声。

そんな中でコートで仲間達と

ハイタッチをして笑っているのは


私の兄、秋山陸斗。

高校3年生。


バスケ部エースで中学の時は

特待生としてこの学校から

推薦されるほどの実力者。

長身でジャニーズ向けの顔つきに

スタイル抜群な身体。

愛想も良くてよく笑う兄は

誰にでも好かれる人気者。


そんな出来の良い兄の妹、

秋山宇理、高校1年生。


私は兄と違い、

可愛くもないし人気者でもない。


でも、そんな事どうだっていい。


私の願いは

兄にみんなと同じ様に

私に接してほしい。


なぜなら、私は兄に

嫌われているから ――…
                  

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