《MUMEI》

二つの間にあるボツの結び目をくぐり抜けてすぐとなりにくっついた ずっとここ最近まん中に陣取っていたから 一度も手を加える事しないできた あるがまま触ってしまう事ないように だけどすぐ側に行きたがってその通りになった 大木も人間の手である日突然散髪される もじゃもじゃの葉っぱが清算されると思ってたよりやせ型だと気づいた 今日もなぜまだ生きているんだろうと思った時 脈拍が目に見えている場所を見つけた 心臓も手首も波打っては見えないのにこんな所にあった まだ存在していてそれに対して言及せずに別の方向から問い合わせる 答は簡単には変わらないなら221?

動揺してたら遅くなってしまった 昨日コップやグラスじゃなくて背中がきゅッと音がするくらいになってた 自分のものもそうすればいいのに最近他のいろんな場所や物をぴかぴか磨いてしまう 頼まれてもいないのに磨きだしたらトマラナイ 自分が存在していなかったから別にホントの自分とか一時的な自分とかそんなのじゃない ただどんなことも存在してた事がなかっただけ 背中は今日だけじゃなくていつも毎日そうでいいと言ったら彼女はそんなこと知らないような顔をする そして今日もそうやって急にさらっとすっきりしたりしてる 世界の温度を感じないぐらい 今夜中に何枚か昨日の場所へ向けて送ろう それはどんな記号だったのか覚えてない 昨日またそのつもりで意思に反して落ちてしまっていた 明日にもなんの影響も及ぼさないもの なんの悪影響も引き起こさない無害でのどかなものだからいつだって大丈夫 そうしたいというのとはまた違う感じ それが良いとか欲求とかとはいつも違ってる いつもそういった所の少し上っかわのフワッと一段浮いたような場所から自然にきてそれはそれに従う2214-2242

初めて声が聞けなくてすぐ横にいる あなたがどこかで本気で語っているその言葉 それは私が同じように誓ってしまったこと だからわずかにもほほ笑む事などできない恐ろしい現実とわかるでしょう 思い込んだのとは勝手に決めたのとは違ってそれが避けられない真実だった あなたが最初に誓ってまたそれを新たにしている今もまるで同じ事をここで生涯ひとり同じだけ 始めに現実の分がなかったというならその分が短いのかな あなたがどうというのとは違う だけど命すべてがかけられてきたこれまでと一瞬も変わらず何も変わっていない それがどれだけの重さかきっとずっと分からないのでしょう 決して何も触らなくてもそれが意味する事はずっと本当に必要なことは失われていくこと どこへ向かっても構わないけれどずっと違う場所へこぼれ続ける あなたも私もこのままずっとこぼれていく あなたが本当だから言葉にできないと私の目に触れる場所でいうのを聞いても私は何も変わる事ができない なぜそうする事が必要なら私にそれを課するのだろう 私を存在させるのだろう 大切な全てをどうして奪い去るのだろう 本当だと思っていないからなのだろう あなたにとって現実でないのだろう それがここに現実の命を生じさせない力なのだろう

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