|
《MUMEI》 翌日、姉ちゃんと会話はゼロだった 姉ちゃん、部屋から出て来なかったんだ ……夕方、母さんが帰宅しても、姉ちゃんは出て来なかった… …その翌日…変な事に気付いたんだ 姉ちゃん、あの日の下着、洗濯に出してない… …血が付いたから、捨てたのかな？… ………姉ちゃんが風呂に入ってるとき 勝手に携帯電話を見たんだ ！………メール… まさかバージンだったとはね…ごちそうさま 記念に送っとくよ、処女膜の写メ 誰からだ？… ヤフーアドレス？… …捨てアドだ 姉ちゃん、やりまくったんじゃない やられたんだ… ……バージンだったの？…姉ちゃん… 酔わせれて…やられたんだ… そうだよ…歩いて帰って来れるわけないよな… 金もないからタクシーとかじゃ… 捨てられたんだ…玄関に……！鍵は…… 姉ちゃんの…鞄の中にあるよな… ……姉ちゃん… 姉ちゃんの、秘密を知ってしまった… …母さんにも、話さないだろうな…きっと… その日の夜中、姉ちゃんが静かに家から出たんだ スエット姿で… チャリじゃない…歩いて出たんだ …自殺とか、止めてよ 嫌な予感がして、慌てて追い掛けた まだ、区画生理されてないから、民家が離れてるんだ… 姉ちゃん、庭から出たとこに居た ……誰かと電話してるみたいだった… そっと、近くに言ったんだ …どうして？ …………酷くない？ ……ふざけないで！ あんな奴のために、お洒落したんじゃない！ 私のバージン返してよ！ ………姉ちゃん…誰と、話してるのかな？… ……電話、切られたみたいだった… 姉ちゃん…その場で泣いてた… しゃがみこんで、泣いてたんだ…何時間も… ………？！…誰… …姉ちゃんに、気付かれた…… …翔太……なにやってんのよ…こんな時間に… …………… ………いつから……そこに居たの？… …………… ……聞いてたの？ ………帰ろうよ… ………答えて！ …………自殺とか…止めてくれよな… 俺、そう言って、家に戻ったんだ ……姉ちゃん…５分ぐらいしてから、戻ってきた… …ひと安心かな… 前へ |次へ |
|
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |